コロナを皮切りに始まり、注目した一つの習慣が「在宅勤務」。
外人の私が言うのもだけど、このワードだけでも、何だか恐ろしくありませんか。
自宅で勤務すること自体は、コロナの前でもよくありました。例えば専業主婦もある意味在宅勤務をしている。
ただ、大勢がやり出すと、勤務が職場に限定されなくなり、オフタイムのオアシスだったはずの在宅時と、オンタイムの勤務時が融合され、オンとオフの境界線が益々抹消されていることに気付かされる。
携帯電話やタブレット、スマートウオッチの先にあった究極のバーチャル生活なのかもしれません。
在宅の利点は当然多く、家族と過ごす時間が増えるのもその一つかと思っていたところ、世界中で離婚率上昇のニュースや、同僚の「邪魔くさい」子供の話が相次ぎ耳に入った。
そんな中、映像メディアでしか殆ど触れたことの無い日本の家庭の様子を想像し、その空想を描き上げたのがこちらの作品です。
仕事の活気と、加圧を家に持って帰ることが長期化した先に、家族がどのような形態になっているのか、現在直面している考え深い事態ではないかと考えながら描きました。