ヌード
ヌード(夜景) Model (Night)
(習作 73 x 60.5 Cm) 油彩・キャンバス
今年少しだけモデルさんを描く機会に恵まれました。
色んなポーズをしてくれる中、フォルムや曲線も好きですが、やはり自分はオブジェとしての「人」が面白いというよりは、人が何かをする・した、何かを考える・考えたという社会性や、現象としての人が面白いなと、描いていて自分の制作を振り替えりました。
人は「肌色」という訳でもないですけど、「体」を対象に描こうと思うと、結構色をどうするか、というところに戻って来ました。そもそも色は要らないしな、と思ったりしたことも。
ヌードを3枚描きましたが、こちらでは単純に色を対照的に、と思って描いてみたものです。
ヌード(夜景) II
(習作 91 x 73 Cm) 油彩•キャンバス
生身は様々な曲線を作る。
描く手も様々な曲線を作る。残像としての線、腕流れの先に出る線、描画材の物質を画面に潰し、凹凸と接触して出る線など。
こちらの2枚目では線に集中してみて、「体」を描いてみました。
でも、不思議と線の絵にはならなかった。
ヌード(夜景) III
(習作 100 x 80 Cm) 油彩・パネル
墨の線が好きなので、前回の習作ヌード(夜景) IIでは線=水墨線と言う考え方をしていたが、色のある画面が黒い線に割とはっきり分離される。
それもそれで面白いと思いました。
こちらの3枚目においては色をより鮮やかにしてみました。そして線をより有機的、融合的な物にするために色で作ってみました。